風景写真に挑む人たちに聞いた「限界を経験してでも絶景を撮影する理由」とは?

今回は、「限界風景部」という活動を主催している前山さん(@xxakaxxv)をインタビューさせて頂きました。

コミュニティでも話題にあがる謎多き「限界風景部」の活動について前山さんの口から直接語ってくれました。

全ては風景写真を親しんでもらうために

それではお願いします。まずは前山さんが「限界風景部」という活動を始めたきっかけを教えてください。

前山コミュニティ内で風景を親しんでもらう人を増やしたいと思いで始めたのがきっかけです。

最近はそうでもないのですが最初コミュニティ内ではスナップを主としてやっている人たちの割合が多くて、風景写真を主としてやっている人たちの割合が数えるぐらいしかいなかったです。

なので、去年の夏ぐらいから何とか風景写真を撮っている人たちを増やしたいという気持ちがずっとありました。

どうやって増やしていくか考えていく内に、ただ思っているだけじゃなくてこちらからそういった機会を作っていかないと駄目だと思うようになりました。

その頃コミュニティ内では風景写真のレタッチなどについて発信されている方たちがいてたので、僕は実際に風景写真を撮ってみたいメンバーと一緒に撮影する機会を作っていこうと考えたのが去年の秋頃でしたね。

当然自分も色んな場所に週末撮影に出かけているので、まずは自分の行きたい場所にメンバーを誘って、実際に楽しんでもらえたのかなどの反応を探ってたところ、皆さんめちゃくちゃ楽しんでくれてたんですよ。

そもそも風景写真って傍からみたら、朝が起きるのも早いし、車を運転しないと行けないし、山道を登らなくちゃいけないといった何かしらのハードルがあります。

でも自分と一緒に行けばめちゃくちゃかっこいい場所や綺麗な場所に連れて行けるので、初めての風景写真遠征でそんな場所で撮影できたら「風景写真ってめちゃ楽しいな」っていうきっかけが作れると僕の中で考えてました。

ー確かにそんな経験をしたら風景写真のハードルが下がって親しむ人たちが増えますね。ちなみに前山さんが一緒に風景写真を撮影しに行く機会を作ろうと思ったきっかけみたいな場所とかありますか?

前山:ネイチャーのWebzineの表紙に採用された写真がまさにその場所です。

撮影場所は愛媛県の網掛岩という場所なのですが、初めてコミュニティ内のメンバーと一緒に撮影に行った場所です。 今でこそ色々な人と撮影に行く機会が増えましたが、その先駆けという事で特に印象に残ってます。

限界とは自分の日常生活で味わえない刺激を体験すること

ーありがとうございます。次は読者が1番気になっている事なのですが「限界風景部」って名前の由来ってどこからきているのでしょうか?

前山:行った人には説明しているんですけど、あくまでも限界っていうのは本当の限界ではありません。「限界風景部」のコンセプトとしては、風景撮影に行くハードルを下げて風景写真を親しんでもらうことです。

限界というのはあくまでも普段の日常生活の中では出会えないような限界。例えば、崖の上に立った時に感じる「こわっ!」って思うあのドキドキ感。

ーなるほど。ちょっとした感情の興奮というか刺激をここでは限界と指しているんですね。

前山:自分の中で今までそんな事をしていない人たちがそんな場所に行ったら、その人の中で「ギリギリを攻めてるわ!」といった非日常体験を味わえますよね。

参加されたメンバーから「ちょっと限界に近づいてます」という声などをもらったところから「限界風景部」になりました。名前のインパクトもあるし、すごく楽しそうでしょう?

ーインパクトしかないですね 。 僕も「限界風景部」に参加したくなってきました。実際のレベル設定もハードじゃなさそうですね。

前山:実際に行く場所を決める時も参加されるメンバー全員に体力面、技術面なことを聞いてから相談して撮影場所を決めているので無理のない範囲でのレベル設定をしています。

ー名前と違って全然優しいですね 笑

前山:ハードそうな写真をあげたら興味関心は引くけど、実際に参加してみたらめちゃくちゃしんどくてもう2度と行きたくないとなったら本末転倒です。

普段の撮影よりもちょっと足を伸ばして大変だけど未体験のことが多くて楽しい!といった体験をしてもらえるようなレベル設定をしているので全然優しいです。

風景写真の魅力は誰かの心を動かす力がある

ーそもそも前山さんが風景写真にのめり込んだきっかけとかありますか?

前山:最初カメラを始めた時は風景写真をやっていたのですが、すぐにポートレートとか創作系の作品撮りを中心に1年半ぐらいずっと撮っていました。

ある時に久しぶりに風景写真を撮りに行ったらすごく気楽でした。もちろん、天候とかに左右されるけどその場所に行けば自然はそこにありますし、自然というスケールの大きさにちっぽけな悩みとかが圧倒されるのが楽しいです。

日本中世界中に絶景はいろいろとありますが、それを全く知らずに人生過ごしている人たちっていっぱいいてると思うんですよ。

風景写真は自分から絶対出会えない絶景に足を向けるきっかけになるジャンルなのでその場所に行くことでその人の人生の中で一個話のネタが増えるのも魅力の1つです。風景写真は人生を豊かにする力があると思います。

ー僕も最初は、風景写真から初めたので前山さんが風景写真にのめり込んだ理由がよくわかります。

前山:風景写真って撮影しに行くのに手間や時間、お金もかかるのでその場所に行けない人たちはもちろんいてます。また、カメラをやっていない人達も含めてちょっとでも自分の写真を見てくれて「すごい!」とか「行った気になりました!」って言ってくれると嬉しいですね。

ーなるほど。前山さんのTwitterプロフィールでも”美しい景色の感動を写真で伝えたい”をテーマにして活動していると書かれているのでそれもあるんですね。

前山:やっぱり自分がその景色を見て「すげえ!」となった気持ちを味わってもらいたいですし、行けないけどその写真を見て「行った気持ちになりました!」とか「行きたくなりました!」と言われると自分の写真で心動いてくれたんやと思うと嬉しくなりますね。

ーめちゃくちゃ素敵ですね。自分の写真で誰かの心を動かすなんて最高すぎますよね。

前山:僕が風景写真をやっている理由としてはそこに繋がりますね。

おわりに

ー今日は長々とお付き合いいただきありがとうございました。最後に宣伝などがあればお願いします。

前山:「限界風景部」は普段の自分の生活から一歩踏み出して、自分の中での限界にチャレンジしていくのが名目です。参加メンバーに合わせて場所を決めているので体力がない方でも安心して参加できます。

地球が生み出した絶景と呼ばれる場所をその目で見て、感じて、写真におさめる楽しさを味わってみませんか?

今年はDopeZineの目玉企画の1つとして「限界風景部」を更に盛り上げていきます。コラボ企画やイベントなども色々と考えているのでよろしくお願いします。

ー本日はありがとうございました。

前山さんフォトギャラリー

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