これに気をつければ、ストリートスナップが上達できる必殺テクニック

初めまして、長野でストリートスナップを撮ってるちひろ(@chrmtmt27)といいます。

今日は僕がストリートスナップを撮る際に気をつけている点や、撮影テクニックを紹介します。

はじめに

まず、僕のスタイルについてお話しします。

初心者の方は「ストリートスナップってしてみたいけど何を撮っていいかわからない!」とか「どうやって撮るの?」という方がほとんどだと思います。

僕もはじめた頃はそうでした。

でもご安心ください。難しそうに見えるストリートスナップにも多少なりともコツというものがあります。撮りどころというものがございます。

僕のスタイルでのお話ですが、この記事を通して少しでも皆さんのお役に立てればなと思います。

撮影するにあたって

さて、皆さん憧れのフォトグラファーさんはいますでしょうか?

「それはもちろんちひろさんでしょう」という声が画面越しからでも伝わってきます。ありがとうございます。

何が言いたいかと言うと、何を撮っていいかわからない人は、色んな写真を見て、「かっこいいな〜」とか「すげ〜な〜」とか、何か刺激を受ける写真を撮る人を見つける事から始めてみてください。

人でなくても、好きな写真を見つけるだけでもいいです。たくさん見つけて、見てください。

僕にとってのそれは、雨の日の傘の写真とか、霧の写真、暗い中にある光、そこにだけ光が当たっているものetc…でした。

そして自分が刺激を受けた写真を雰囲気だけでもマネしてみる。まずはそこからです。いい写真を沢山見て自分の目を養うことからです。

ストリートスナップの考え方

僕が思うストリートスナップとはズバリ「かっこいい」「ユーモア」です。

かっこいいって何やねん!って思うそこのあなた。

答えは簡単、自分がかっこいいと思うものです。

ユーモアって何やねん!って思うそこのあなた。

答えは簡単、見た人がおもしろいと感じるものです。

それに付随して、撮るタイミングや構図、被写体を選んでいきます。

まず、僕はカッコイイを目指してから自分の中身を変えてみようと思いました。

僕は元々顔と年齢が比例していないタイプの人間でして、体も細いので弱々しく、ナヨナヨ〜っとしていて、自分の歳を言うと必ず驚かれます。必ず驚かれます。

なので、かっこいい写真を目指すと決めてからまずは自分がかっこいいものに触れなければと思いました。

普段見ているものを変え、聴いている音楽も変え、着ていた服のスタイルも変えて、とりあえず自分の中身をカッコイイと思うものに変えていきました。意識を変えてみました。

ちなみに見ているものは日本の写真ではなく海外の写真、音楽はバラードなどゆったりしたものから洋楽とか激しめの感じのやつ、服もストリート系にしてみたり、かっこいいと思うものは人それぞれですがまずは自分を変えてみようと思いました(ポートレートにも活きてきます) 。

ぼくは海外からカッコイイを取り入れようと思ったので、大体海外の影響を受けています。

 場所選び、被写体選び

さて、ここからは撮影編です。僕がまず行うことは場所選びです。

場所選び

「あ、ここに人がいたらかっこいいな」とか「ここに人が通ったらかっこよくなるな」と思うところを見つけます。

ここは地下の駐車場から地上へ出るところの階段です。

地上からの光が暗い地下へ差してるのを見つけ、人が来るのを待ちました。

続いてはこちらです。

ダウンライトがある場所を見つけました。「傘をさしてる人が通らないかな〜」と待ってるとイメージ通りの人が来ました。

ちょうど光が差しているイスがありました。あとはここに人がいるだけでかっこよくなります。

運良くおじさんがイメージ通りの場所に座ってくれたのでパシャリ。

また、場所によっては先述しましたユーモアというところも絡んできます。

ここに人が通ったらおもしろいな〜とか、ここの赤い壁に赤い人通ったら色がリンクしてておもしろいやんけ〜とか。

電話してる看板の下を電話してる人が通ったら、あんた看板の人と電話してるんかいな!ってなるやん〜!とか!笑

これはモンローちゃんの前をおじさんが通りそうだったので、おじさんが通ってモンローちゃんのスカートがめくれちゃったよ〜っていうのをその場で思いついたので撮影しました。

とはいえ、長野にはなかなか大きめの面白そうな看板や上記のような物も場所も少ないので、僕はよく夜の街灯の下や、暗い所に光が射してる場所を選びます。

また、雨の日なら濡れた道路を利用してシルエットにしたり、霧が出てれば信号やお店の光を目に着けてよく撮っています。

あとはひたすらイメージ通りの被写体が通るまで根気よく待ちます。

被写体選び

次に被写体選びです。

僕はストリートスナップを撮る時、ほぼ必ず人を入れるようにしています。

そして誰でも良い訳ではありません。子供より大人、大学生よりもサラリーマン、帽子を被ってる人ならハットを被ったおじさん、傘を持った人、普通の乗用車よりも高級車やタクシーなど。

もちろん例外はありますが同じ写真、同じ構図で写真を撮るならそういう車や人達の方が断然「絵」になります。

人を入れて撮るならそういう人を狙ってみてください。

そして、そういう絵になりそうなものが通りそうならそれが通るまで待ってみることです。

ユーモアある写真を撮りたいなら尚更です。リンクする人や物があってこそのユーモアです。

ちなみに長野は人が少ないのでめちゃくちゃ待つことがほとんどです。

待って待って待ち続けた結果誰も通らず諦めて移動し始めた時にちょうどイメージ通りの人が通ったりすると、「んあっ!」ってなります。  「今かよ!!!」ってなります 笑 もう口に出ます 笑

でもそれがストリートスナップのおもしろいところで、「悔しい〜!」とか「もうちょっと待ってれば〜!」とか、そういうのは全部イメージ通りに撮れた時の感動に繋がっていきます。

順番が逆になることもあります。

めちゃめちゃいい感じの人を見つけたら場所選びよりも先に、後を着いてく事もあります(ストーカーって言わないで)。

遠いところに良さげな人がいたらめちゃめちゃ走って追いかけます。そしてその人の歩く先を予測して、「よし、あそこに光が当たってるからそこを通った時に撮ろう」とか、そういうことも多々あります。

なので絵になる場所、絵になる被写体を見つけられる目を持つ、普段から何を見て何を絵とするのか、ということがとても大事になってきます。

この写真は完全に被写体が先です。駅で見つけて後を着けました。

このハットのおじさんが行く先を予測、見ながら、この道で撮ろうと思って撮った写真です。ちょうどダウンライトの光が当たる時に撮りました。

撮影する際の注意点

僕が撮影する時、特に気をつけている点は、撮るタイミングです。これがズレると大きく見栄えが変わってきます。

被写体に光が当たった瞬間、シンメトリーやリーディングライン(分からない人はググってみてください)が印象的ならちょうど真ん中に人が来た時、何かリンクをさせたいならちゃんと伝わるように、とにかく撮るタイミングというのをめちゃめちゃ考えましょう。

これはエスカレーターの手すりの間にカメラを入れて、手すりのラインを意識しながら人がちょうど真ん中にくるタイミングで撮っています。

真ん中ではなくて少しズレてたら全然かっこよくなりません。

こちらも同じくラインを意識しています。

ラインの消失点に人が来るのを待ち、かつダウンライトのライトが当たったタイミングで撮りました。

闇雲に撮るのではなく、どうすれば撮りたいものが引き立つのか、どうすれば見る人に自分の撮りたいものが伝わるのか、よく考えながら撮ることです。

見た人が「これ撮るのにどれくらい待ったんだろう」とか、「ちゃんと狙って撮ったんだな〜」と思うような写真はとても惹かれます。

おわりに

ストリートスナップは奥が深く、思い通りの写真が撮れた時は鳥肌が立ちまくりです。

それが待って待って待ち続けた結果撮れた写真だと興奮で手が震えます。

それだけの楽しさがストリートスナップというものには詰まっています。

この記事を読んでストリートスナップというものに惹かれたり、自分の撮る写真の参考になったり、街に出て撮ってみようって思ったり、ちひろさんに会いたいって思ってくれたならとても嬉しいです。

TwitterやInstagramでの皆さんの写真、楽しみにしています。

どうもありがとうございました!

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