広角と望遠を使い分けて、写真の幅を広げる!?焦点距離を操り写真の印象を変える方法!

初めまして。相沢亮(@aizawa0192)と申します。

今回は、作例とともに「焦点距離」に着目して、写真の表現の幅を広げる方法について簡単にご紹介していきたいと思います。

切り取り方に個性が出る、ある意味定番構図からの脱却の一歩目かもしれません。

「焦点距離」というアクセントを加えて、写真の幅を広げてみましょう!

写真の構成要素

写真の撮影時、大きく分けて「明るさ(光)」「色味」「焦点距離」「ピント」といったものを調節するかと思います。

「明るさ」や「色味」という要素は、LightroomやPhotoshopなどのソフトを使い、ある程度編集、リカバリーが可能ですが、「焦点距離」「ピント」については撮影時の調節がすべてです。

この4要素を上手く組み合わせることで、自分だけの表現というものができあがるのですが、どうしても編集という部分にばかり目がいきがちな方もいるのではないでしょうか。

その4要素の中でも「焦点距離」、広角と望遠についてお話します。

広角レンズでの表現について

広角は全体にピントが合いやすく、風景写真やスナップに向いている!?

焦点距離35mm

建物の一つ一つがボケずに写っている状態です。

広角レンズは、被写界深度(写真のピントが合っている範囲のこと)が深く、全体にピントが合いやすい(パンフォーカス)レンズです。

具体的な線引きはないですが、50mm未満であれば広角だと考えています。

ピントを細かく調節しなくても、全体にピントが合いやすいレンズは、撮りたいタイミングに即座にシャッターを押しても、ピントが合っている範囲が広く主題がピンボケしにくいという特徴があります。

赤い傘を持って歩いている人が来たとか、自転車に乗っている人が来たと瞬間的にシャッターを押してもなかなかボケることがないです。

ノールックファインダーでもボケることがなかなかないため、咄嗟にシャッターを切ると思わぬ、面白い写真が撮れることも。

また、旅先などで、目の前に広がる風景をボカさずそのまま場面を切り取ったように写真を撮ることもできますので、風景写真にも向いているレンズといえます。

焦点距離24mm ※トリミングしています

行き交う人が向き合う瞬間を撮りました。ピントを細かく合わせなくても全体にピントが合っている状態かと思います。

もし、手前の人にピントが合っていなかったりすると主題がボケてしまったりとメリハリのない写真になりますが、24mmという焦点距離は、咄嗟にシャッターを切ってもなかなかボケることがないです。

パースペクティブ効果とデフォルメ効果で肉眼で見れない世界を写す

広角で手前の車両をより大きく、奥の車両をより小さく写し、手前から奥に視線を誘導しするようにしています。

パースペクティブ効果といきなり横文字を使いましたが、パースペクティブとは遠近感のことです。そしてその遠近感によって、生じるのがデフォルメ効果です。

このデフォルメ効果は、近くのものはより大きく、遠くのものは、より小さく写る効果のことです。

わかりやすい例だと、広角で猫の顔を近くで撮った写真です。鼻が大きく写った写真。あの可愛い写真です!笑

広角や魚眼レンズなどで遠近感を強調して、肉眼では見れない世界を写したい時に効果的に利用できます。

手前の被写体は大きく、奥の被写体は小さくです。

焦点距離40mm ※トリミングしています

ビルを見上げるように撮りました。

手前のビルが若干グニャッと曲がっていて、魚眼レンズにようになっています。このような写りを利用して、低いところから、花を見上げるように撮ると面白い写真が撮れます。

焦点距離19mm(フルサイズ換算28.5mm)

低い位置から見上げるように撮りました。

望遠レンズでの表現について

望遠は、被写界深度が浅くボケやすく、圧縮効果で遠近感が少なく見える!?

望遠レンズは、被写界深度が浅くとにかくボケを活かした写真が撮れます。

焦点距離100mm〜が中望遠、200mm〜が望遠、400mm以上が超望遠かと考えています。(望遠についても具体的な線引きはないです。)

被写体に近寄ることが難しい場合(野生動物、飛行機など)に望遠レンズは重宝というか必須ですが、普段の撮影でも上手く利用すれば遠近感がなくなったような面白い写真が撮れます。

焦点距離300mm

撮影地から東京タワーまで約1.5km離れていますが、望遠の圧縮効果でその距離感を感じず、東京タワーの存在感が一層増しています。

奥に大きな被写体(この写真では東京タワー)を配置して、手前の被写体(バイク、車)などにピントを合わせて撮るのがおすすめです。

なかなか遠くまで見渡せる道というものは見つからないですが、奥に入道雲、スカイツリーなどがあれば面白い写真が撮れます。

焦点距離236mm

手前の信号機にピントを合わせたことで、奥の車のライトが綺麗な玉ボケになっています。

背景がボケて主題(信号機)がよりはっきりとします。主題と背景の距離があればあるほどボケます。

集合体をより高密度に見えるように!

焦点距離200mm

看板が立ち並ぶ飲み屋街ですが、看板や電灯の距離感が縮まったように見え、目視では確認できないような写真が撮れました。

テレビのニュースなどで、商店街の人混みを望遠で撮った画像が一時期話題になりましたが、この効果です。

花畑で広角で写すと、一輪ごとの距離感が空いていて写真が寂しくなる場合などに望遠の密集感を利用して空間を埋めたりもできます。

最後に

今回、作例を交えながら広角と望遠の違いについて、解説していきましたがいかがでしたでしょうか。

何をどう撮りたいかを考える上で「焦点距離」は、「明るさ」や「色味」に並ぶ大事な要素だと思っています。

「色味」で違いを出すことに目が行きがちですが、「焦点距離」による画角、切り取り方にも写真家それぞれの個性が発揮されると考えています。

風景、スナップ、ポートレート等に切り取り方というアクセントを加えれば、写真の幅が広がり、自分の写真が一歩進む。そんなことを感じて頂けたら嬉しいです。

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Aizawa Ryo
Aizawa Ryo
2017年にカメラに出逢い、東京を拠点に活動中。  主に都市の情景をオールドシネマのような空気感で撮影。メーカータイアップ、企業のPR案件や雑誌への寄稿等、近年活動の幅を広げる。
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