あなたのスナップの概念が変わる?面白さを切り取るイタリズムワールド

はじめまして。仙台を拠点に写真を撮っているイタリーさとうと申します。

毎日Twitterにて日常に潜む「面白い」を切り取り、#イタリズムとして投稿しています。

今回から#イタリズムで投稿している写真を通してスナップをもっと楽しむための「面白い」を見つけることについてお話しします。

イタリズムとは?

▲「選ばれし六人衆の神器」

「#イタリズム」とは、写真と視点の解釈となる言葉を添えて表現する写真大喜利です。

元々は私が昨年の8月から、日常に潜むちょっとおかしな風景や状況に言葉をつけて毎朝の習慣として投稿していました。

面白がってくれたフォロワーの方たちの協力でハッシュタグ「#イタリズム」が誕生し参加型のフォーマットになります。

昨年の11月にはこちらのDopeZineでも記事を書いているken tanahashiさんとのコラボ企画で#イタリズムのフォトコンを開催しました。

#イタリズムの投稿形式は「(挨拶)。これは◯◯◯◯◯(体言止め)。」

形式に意味はないのですが私が無意識にそのフォーマットで投稿していたためそのままこの形式に沿ってというルールを設けました。

その人がどんな視点で面白い風景を見つけたのか。どういう解釈でどんな言葉を添えて面白くするか。

人それぞれの個性が出て楽しいので気になった方はぜひTwitterから#イタリズムで検索してみてください。

日常に潜む「面白い」を切り取る

▲「開けてみないと中がわからない扉」

ここから私が何を意識して撮っているのかについて。日常には「美しい」と「面白い」がたくさん転がっています。

スナップ写真の多くは撮影者が感じた「美しい」がそこに写されていると考えています。朝の光が綺麗だった、ふと見上げた空が美しかった、ある場所で見つけた色が綺麗だったなど。

カメラを持ってシャッターを切る瞬間にはその人が感じたなんらかの美しい景色があるはずです。

その一方で「面白い」も日常の中にはたくさん転がっていて、私はそちらに大きく心が動くようです。

いろんな場所を歩いては、面白いものや状況を写真に撮ります。撮り方や言葉によって面白さが薄れたり、うまく噛み合うとさらに面白さが生まれたり。

写真に言葉をつけるのは、「面白い」は見た人が楽しんでもらってこそ価値が生まれるから。より多くの人に面白いを伝えるためには言葉があるだけで見方がずいぶんと楽になります。

例えばサムネイルの画像は言葉を省いて見せていました。何の写真だろう?と思われた方は当然です。

私がこれを見てどこに面白いと感じたのか、写真だけでは見ている人が路頭に迷いかねないものを敢えて見せていました。

答えというか、私が見ていたものは…

▲すれ擦れ

「すれが擦れている。」

そんな些細すぎるところに面白いを感じていました。これを面白いと思ってくれるかどうかは人それぞれですが(笑)

「美しい」ものの見せ方とはちょっと異なる「面白い」をより相手に伝えるためにはやはり言葉の補助があったほうがいいと思います。

地図上でナビが目的地までの道のりを案内してくれるように「面白い」と感じたその場所まで連れて行ってくれるのが言葉の役割です。

というわけでいくつか作例を見ながら次の話題にいきましょう。

▲インスタ映えの被害者
▲路上に表れた断層
▲寝相の悪いサッシ

どうやって面白いものを見つけているか?

違和感

実をいうとカメラを向けて撮っているものすべてを面白いと思いながら撮影しているわけではありません。

もちろん始めから面白い!と思いながら撮って、言葉が浮かんでいるものもありますし、中には「素材のまま召し上がれ!」といった具合に見たまんま面白いものが撮れることもありますが、半分以上はそうではないです。

ほとんどは日常にある「違和感」を撮っています。

なんか変だな〜気になるな〜、これおかしいよな〜、など。それらを後で見返すと面白い部分に気がつくことが多いです。

▲草刈り
▲抜け落ちた”幸”せ
▲インスタント神社
▲隠れ神社

いろんなところに違和感は潜んでいて、それらを主に撮っています。

見立てる

また、違和感のなかでも、あるものが別な何かに見えるときもあります。

▲お客さんを見送る料亭の中居さんのぺっこり
▲バーバパパ〜出会い〜
▲バーバパパ〜別れ〜
▲四天王と待ち受けるラスボス
▲ご馳走にありついたカエル

何かに似てるな〜見えるな〜という違和感が、自分の中で正体が明らかになるとなんともいえぬ快感があります。

まとめ

日常に潜む「面白い」は気付いていないだけで意外とたくさん転がっています。

その正体に気づかなくても「違和感」を頼りに撮ってみると、あとからその正体と的確な言葉が浮かんで面白い写真になるかもしれません。

みなさんも「面白い」という視点をもって写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

お相手は

ブッシュリーSato!…ではなく

イリー二Sako!…でもなく

イタリーさとうでした!!

ご覧いただきありがとうございました。

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