撮るだけでエモさが際立つレンズがあることを知っているか?

こんにちは。万城目瞬です。

私は日々オールドレンズを使用してスナップやポートレートを撮影しているわけですが、今回はその中の1本である「Ernst Leitz Summarit 50mm f1.5(エルンスト・ライツ・ズマリット)」を紹介していきます。

画像
こちらはSony α7Ⅱにマウントアダプター(TECHART LM-EA7)を介して装着しています。

このレンズはあの有名なカメラメーカーのライカのレンズになります。ライカレンズ特有の描写を作例とともに紹介していきますので是非見て、手に入れてもらえたら嬉しいです。

レンズの歴史

Summarit 50mm F1.5は、Schneider(シュナイダー)社が1932年に開発したハイスピードレンズ、Xenon(クセノン) 5cm F1.5から技術供与を受け、Leitz(ライツ)社初の大経口レンズとして発売されたレンズです。ズマリットの後継があの有名なSummilux 50mm F1.4になります。

中古市場でSummaritを見かけることはしばしばありますが、Summaritの特徴として前玉が非常に柔らかいガラスで出来ており、とても傷付きやすくなっています。そのため傷による曇りが発生している個体が多い印象です。大体曇り玉で状態の良いものでは、2万円くらいの差が出てきます。

描写の特徴

「Summarit 50mm F1.5」はいわゆる「クセ玉」と評されており、極めて取り扱いが厄介なレンズになります。詳しく作例を見ながら解説していきます。大きく分けて以下の三種類の描写があります。

  • ゴースト、フレア
  • 滲み
  • 解像感

ゴースト、フレア

まずはSummaritの特徴の1つである虹色ゴーストとフレアです。
まずはスナップの写真から見てみましょう。

虹色ゴーストは、開放時に良くでてきます。フレアと相まって幻想的な描写になるので、使い所がハマると、良い意味で現実感のない描写になること間違いなしです。

スナップで開放で撮影することは私自身は少ないので、本当に飛び道具的な感じで使うことがあります。

この描写はポートレート撮影するときにもおすすめです。

この作例だと海と被写体以外に何もありませんが、虹色ゴーストが入ることでゴーストによる3分割構図になっており、よりまとまりを出すことが出来ています。

加えてそこのロケーションには存在しない色味も追加することができるので、写真がより引き立つような使いかたをすることが出来ます。

フレアの特徴としては、ソフトフォーカスのような描写になるのが特徴です。

ガチッと狙った写真とこのフレアが相まったときの写真は本当にエモーショナル感が強くなるのでメリット中のメリットだと思います。

デメリットとしては、このフレアと特に虹色ゴーストは開放時にしか現れないのでピントが紙しかない点ですかね。ピーキングとピント拡大でピントを合わしてもらえれば問題ありません。

滲み

コマフレアからなるフェードがかったような描写が特徴で、とにかくこのレンズで撮影するだけでノスタルジーになります。

実際に作例をに見たほうが早いと思いますので、特に滲みがわかる作例を出してみました。

ピントが来ているところはしっかりと描写されていますが、他の描写部分は少し滲んでいるように見えませんか?

現代レンズでも他のオールドレンズでも見ることのできないライカレンズの特徴です。このように光と影が重なっているところに、この滲みが加わることでより一層ノスタルジックな雰囲気を追加することが可能です。

被写体がいる場合も被写体自体はしっかりと描写されていますが、背景や周辺には滲みが見られておりシンプルな中にも奥深い印象を与えていることがわかると思います。

写真になんともいえない表情が生まれていると感じています。ズマリットで撮った後に他のレンズで撮影すると物足りなくなるので注意です。 

絞ったときの解像感

私はスナップをする際、基本的にはF8まで絞ってスナップすることが多いです。
F8まで絞ったときのSummaritは凄いです。これまでの滲みやゴーストなどの要素は無くなりますが、描写が流石の一言です。実際に見てみましょう。

線の出方、色の乗り方が好みすぎてどんな場面でもこのレンズがあれば対応できると言っても過言ではありません。描写自体もどことなく写真というよりも絵画的な感じがしませんか?

現像しているときも写真を編集しているというよりもも質も良い絵を弄っている気分にさせられてきます笑個人的にはズマリットの描写はこの絞ったときの絵画的な描写が大好きです!

まとめ

ポートレート、スナップ等々色々な場面で扱うことが出来るレンズで、なにより描写がエロくノスタルジーに写る点を評価したいです。特に開放値によって、ゴーストフレア、滲み、解像感、絵画感等々色々な描写が楽しめるので、お得な一本だと思います。

他のオールドレンズだと描写が一辺倒になりがちというか使いにくかったりしますが、ズマリットにおいてはとにかく楽しいしライカレンズの所有欲もめちゃくちゃ満たされるので是非見つけて欲しい一本です。

今ライカレンズもどんどん高騰しているので、ズマリットは今のうちに見つけたら購入していくことをおすすめします。

著者の使用カメラ機材

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万城目 瞬
万城目 瞬
▲フォトグラファー。▲Webメディア「DopeZine」 @dope_zine 運営者。 ▲毎日19時台にオールドレンズでのスナップを中心に写真投稿しています。▲note: http://note.com/manjome
万城目 瞬
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