「猫写真」を撮る上での猫との向き合い方と撮影の仕方

初めまして。ほぼ毎日twitterに「猫写真」をアップしているpekomo(@pm_kirua)といいます。

私にはこれといって特別な撮影の技術、知識はありません。それでも毎日撮影し写真を投稿し続けている、そんな私の「猫写真」。その中でも特に外猫との向き合い方を文章にしてみました。

毎日大量に押し寄せてくる「すごい写真」と情報に押しつぶされそうになったり焦ったりしてしまう初心者の方に、ゆっくり時間をかけて被写体と付き合ってみてもいいんじゃないか……なんて届くといいなと思っています。

「猫写真」を撮るために

習性を知っておく

被写体を知っておくことが重要なのは、対象が人間でも建物でも街でも同じだと思います。

猫のサイン(しぐさ)、好む場所、オス・メスのテリトリーの違いなどを頭に入れて歩いていると、出会いが増えたり距離が縮まったりするはずです。

表情ではわからなくても、尻尾を見て「ちょっと受け入れられてるぞ!」なんてわかると嬉しいです。

また季節や天候によって活動時間も違いますし、繁華街の猫と住宅街の猫とでは生活が大きく違います。

撮りたいと思う場所とそこに住む猫の関係性もわかってくると写真が変わってくるかもしれません。

自分の猫スポットを増やしていく(猫の知り合いを増やしていく)

私には「この子と長くつきあえるかも?」という猫のいるスポットが現在10か所くらいあります。

そしてそれぞれの場所に何年もかけて通っています。

その猫達が私の姿を見ても警戒せず、毛繕いをしたり虫を追いかけたり….そんな自然な姿を見せてくれる!それが私にとっての「仲良くなる」ということになります。

そうなればこちらのカメラも気にせずいろいろな表情や場面を撮らせてくれるようになります。

カメラを始めて1年2年という方々が超ハイスピードでものすごい写真を量産されている傍らで、私はゆっくり何年も通って近づいたり離れたり、時には悲しい場面に出会いながら「猫写真」を撮っています。

距離感を大切にする

実際の距離

猫を撮っているとどうしても近づいて猫のすべて、特に顔をきちんと写そうとすると思います。

それは写真としてとても大事なことだとは思うのですが、中央にただきちんと「猫がきれいに写ってる」だけの写真になってしまってつまらなくなってしまう気がします。

私は最初の1年間、単焦点レンズしか使わず自分の足で動くようにしました。猫も自分も気持ちのいい距離が知りたかったからです。

目の前の猫の後ろには花や木があり横には人の往来があり季節がある、猫の生活する場所とともに写したいと思っています。そうすれば猫の全体が写らなくても例え耳だけでも尻尾だけでも生き生きとした「猫写真」になると思うのです。

ちょっと草むらから覗く縞々の尻尾、どこかの路地を曲がろうとする後ろ姿、そんな写真ってとてもストーリー性があってドキドキします。

心の距離

これはもうその猫との関係性ということになります。

前述した距離感の話と重なるのですが….いくら仲良くなったとしてもその猫によって「これ以上近づいてくれるな」という距離があります。

それは5mしれないし2mかもしれない、それぞれにこの「心の距離」があることを頭に入れて猫との出会いを重ねていくとこの「ちょうどいい距離」がだんだんわかってくるので余裕ができます。

そうすると構図や設定もどんどん試せるかもしれません。

私は構図の勉強はまだまだ途中で簡単なことしかわかりませんが、この「余裕」が出てくると、画面の中のどこにどのくらいの分量で入れていこうか少し考えることができると思います。

そうしないと寝てる猫かこちらをにらみつけている猫の写真ばかりになってしまいます(笑)

つき合いの長い猫たち

三毛メス(4年くらい)

表情は厳しく見えますが30センチくらいのところでカメラを構えても怒りません。

ズームレンズを使わなくても十分表情が撮れます。避妊前に産んだ子供は今私のTwitterのアイコンになって、うちにいます。

三毛メス(3年くらい)

誰からも愛されている地域猫。ハウスを用意してくれる家とたくさんの名前を持っています。

この子もズームは使わなくて大丈夫です。と言うよりもカメラに顔をスリスリしてしまうの離れるのが大変です。

サバトラメス(3年くらい)

撮影を始めて半年くらいでハウスを用意してくれる家が2軒できて行き来している様子。

木や花や人と一緒に撮らせてくれるので本当に楽しいです。

最後に

先日何かで読んだセリフにこんな言葉がありました。

「ひとつでも自分の武器があれば十分。やり続ければ何とかなる!」

撮り続け、SNSに発信し続けている途中経過として「猫写真」は楽しみであるとともに私の武器となりつつあります。

周りはものすごいスピードで走っているかもしれない、でもその風圧に負けないように揺らがないように、武器を「ひとつ」持ってみてはいかがでしょうか。

私は今、写真の勉強を始めています。今まで何も勉強してこなかったので伸びしろしかありません。

もっと素敵な「猫写真」が撮れるようになりましたらまたお会いしましょう。

ありがとうございました。「猫写真」のpekomoでした。

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