誰でも物語や映画の主人公のように家族を撮影するコツ

はじめまして。

大好きな家族の写真を撮っているMasaya (@88Masaya)と申します。

今回は私が思う【家族写真の魅力】、そして【家族を”物語の主人公”のように表現した作品】で、私が意識している事について書きます。

※記事では”家族を物語の主人公”としていますが、これは読者にとっての”大切な人”であれば、家族でなくても当てはまる事です。

家族写真の魅力

家族写真の魅力は沢山あります。その中でも私が特に魅力的だと思うのは

・家族の絆を残せる

・思い出を残せる

の二つです。

家族の絆を残せる

そもそも絆って目には見えませんよね。

きっと大切な家族や友人との絆は心で感じるものです。

だからこそ、目には見えない絆を写真から感じることの出来る家族写真は、とても素敵なんです。

まだ一人では歩けない息子の手をとって妻が一緒に歩いている後ろ姿から感じる家族の絆。

思い出を残せる

これは言うまでもありませんが、やはり家族写真を撮る一番の目的は”思い出”です。

子育てをしていると、毎日があっという間ですし、子供の成長も本当にあっという間です。だからこそ、その時の感動を思い出せる家族写真って、本当に素敵だなって思います。

また、我が子の写真をずっと撮り続ける事で子供の成長を感じる事が出来ますが、父親・母親、そして家族としての成長までも感じる事ができます。

将来家族みんなでアルバムを見てその当時を振り返るのが今から楽しみで仕方ありません!

息子が生まれてから初めて家族でほんの少し遠出したコスモス畑で撮影した一枚。
それから約一年後。場所は違いますが”高い高い”で成長を感じます。

さて、ここまで”家族写真の魅力”について書いてきました。しかし、せっかく家族で写真を撮るのなら、色々な撮り方で楽しみながら撮影出来たら、もっと素敵だと思いませんか?

ここからは、”楽しみながら撮る家族写真”の一つとして、私が好きな”家族を物語の主人公”のように表現する作品について、撮影時意識している事などを書いていきたいと思います。

家族を物語の主人公にする

そもそも家族写真において、自分の”家族”が主人公である事に変わりはありません。しかし、そこに”写真をドラマチックにする要素”をプラスする事で、いわゆる”物語の主人公”の様に表現出来るんです。

実際にいくつかの例をもとに説明していきたいと思います。

家族を物語の主人公のように撮るコツ

・仕草

これは一番簡単にプラス出来る要素になります。

被写体(家族)にはとにかく自然体でいてもらう事を心掛けます。

子供がいると特にそうだと思いますが、『〇〇して』とかお願いしても大抵やってくれませんし、指示された事をやろうとすると、どうしても不自然になってしまいますよね。(プロのモデルさんは例外ですがw)

逆にやってほしい事を大まかに(例えば向かい合って自由に遊んでなど)指示して、後は自分も一緒に会話しながらひたすらシャッターを切りまくっていれば、自然体で尚且つドラマチックな表情・仕草の家族を撮影出来ます。

しゃがみこんで遊んでいた息子が妻の呼び掛けに顔を上げた瞬間の表情と、見つめ合う二人の姿が”物語のワンシーンのよう”な一枚。

・ロケーション

ロケーションって迷いますね。

”映えスポット”なんて言葉があるぐらいなので”有名な映えスポット”とかで撮影すれば…なんて考えたりもしますよね?

もちろん私も”映えスポット”は好きだし、撮影に行ったりもします。そこには映えスポットなりの魅力がありますから。ただ、今回のテーマでもある”物語の主人公”のような作品を撮る場合、特別”映えスポット”である必要はありません。

なぜなら、撮り方次第でいくらでも”物語のような舞台”は作れるからです。

例えば、次の写真は探せばどこにでもありそうな、見通しの良い場所のちょっとした”丘”を利用して撮影した作品です。

この日は夕暮れ時の空が”ドラマチック”でした。ですから、丘と背景の空をギュッと引き寄せ、”物語のような舞台”を作る為に丘の下の少し離れた場所から、中望遠(135mm)で撮影をしています。

あとはこの完成した”物語のような舞台”で好きなように遊んで貰えば…二人は自然と物語の主人公になってしまうんです。

思いがけずこんな素敵な瞬間も!

丘の向こうにいる妻に向かって走り出した息子。まるで夕日に向かって走って行く様で感動的な瞬間でした。

このように、身近な場所でもちょっと工夫して撮影すれば”物語のような舞台”にする事が出来ます。

・ストーリー

”自然な仕草”とは少し違い、今回はほんのちょっと演出します。

演出と言っても、うちの息子の場合は『ママにお花どうぞして』とか『ママとタッチー』など”今まさに息子が出来る様になった事”を遊び感覚で取り入れているだけです。

例えば…

”息子から母へお花を渡す姿”

どうでしょう。

この作品にはどんなストーリーがあるのか…自然と考えてしまいませんか?

この様に、我が子の成長に合わせた演出を取り入れておけば良い思い出にもなりますよね。

ジャンプ、でんぐり返り、踊り、かけっこ…これから出来る事が増えるたびに色々な作品が撮れそうです。

・アイテム

たまには小道具を使って”物語”のように撮影するのも面白いです。

ただし、個人的には小道具を使うなら2個ぐらいまでがベストです。あまり多いといかにも”セッティングしました感”が出てしまいますので…

息子とクマのぬいぐるみの冒険

”小さな赤ちゃんとクマのぬいぐるみ”は言うまでもなく最強コンビですが、そこに更に”旅行カバン”を加えることで作品に”旅”や”冒険”と言う要素をプラスする事が出来ます。

赤ちゃんとクマのぬいぐるみの冒険なんて考えただけでもワクワクしますよね!!

小さなピアニスト

この作品では子供用の小さなピアノを使用しています。赤ちゃんにぴったりサイズのピアノは、まるで息子がピアニストになったかのような世界観を作り出してくれます。

最初は背後(構図の外)で見守っていた妻が、たまたま息子と一緒にピアノを弾いて、遊び出した姿がとても可愛かったので、思わずシャッターを切った一枚です。

その他の物語要素

今回紹介しませんでしたが、他にも”物語要素”は沢山あります。

・光

これはどの写真においても重要な要素です。光の取り入れ方は多くの方がとても分かりやすく解説して下さっているので今回はあえて触れませんでした。

・構図

これもあえて触れませんでしたが、”程よい余白で作品の雰囲気をアップさせる””奥行きで被写体の動きを想像させる”など、色々な要素があります。

・家族写真には続編がある。

家族として成長して行く姿もまた物語を見ているような気持ちにさせてくれます。

・レタッチ

レタッチで作品の雰囲気はガラッと変わります。

ふんわりな世界観、カッチリとした世界観、暖色系で暖かみのある世界観など、自分好みの雰囲気で表現すると物語にも個性が出て面白いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

家族写真の魅力はきっと考えれば考えるほどいくらでも出てきます。それだけ魅力いっぱいの世界です。

そして、いつもの家族写真にほんの少しだけ”物語要素”をプラスしてあげるだけで、誰でも”家族が物語の主人公”のような作品が撮れるんです。

自分で撮影しながら”物語要素”を見つけていくのもきっと面白いですよね。

皆さんもぜひ楽しみながら沢山の素敵な家族写真を残していって下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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