風景写真が上達する3つの方法とやってはいけないこと

初めまして。あまと〜(@amatou_0429)です。
普段は自然風景や都市風景をメインに撮影しております。
今回は風景を撮影する上で私が特に気をつけている光の扱い方について説明させていただきます。
風景において光をうまく扱えるようになるとどうなるのか

以下の3点を実現するための3つの方法とやってはいけない1つのことを説明いたします。
・構図を組み立てるのが上手くなる
・立体感のある写真を撮ることができる
・よりドラマチックな写真に仕上げることができる
狙う時間帯を決める
狙う時間帯に関して、結論になりますが、風景写真は朝か夕方が適しています。
理由としては大きく分けて2つあります。
まず1つ目は写真に強弱がつけられるということです。
昼は太陽が真上にあるため、被写体全体的に光が当たっており、被写体全体の陰影が少ないのでインパンクとのある写真になりずらいです。
逆に、朝または夕方は光の当たる部分が限られてくるので、被写体全体の陰影が多いためインパクトのある写真になりやすいです。

上の写真に関しては、雪のわずかな凹凸にも陰影がありインパクトのある写真になったと思います。
朝か夕方がオススメな理由の2つ目は、単純にドラマチックなシーンが多いからです。
朝焼け夕焼けを始め、ブルーアワーや霧や雲海など幻想的な瞬間の多くは朝や夕方にみることができます。

こちらの写真は朝に撮った写真です。
雲海が広がっているのと真っ赤に焼けた雲を撮影できましたが、朝だからこそ見ることができたシチュエーションでしたし、昼間では見られない風景です。
ここまで説明すると「風景写真は朝か夕方でないといけないのか」と思われる方がいるかもしれませんがそうではありません。
もちろん理想は朝か夕方ですが、森など一部分だけに光が当たる場所であれば日中でも良い光を狙いやすいかと思います。

上の写真は日中に撮った写真ですが、陰影がくっきり出ており上手く光を表現できました。
このように昼間でも陰影が出るような場所を探してみましょう。
光を生かす構図の決め方
良い光を見つけたとしてもその光を生かすような構図で撮らないとせっかくの良い光を台無しにしてしまいます。
良い光を台無しにしないためにも太陽の位置を見ながらどこに光が当たっているのか確認して構図を組み立てましょう。
風景を撮るときに空をいっぱい映すというのは、多くの方がやりがちだと思うのですが、太陽の光が当たるのは自分の足元であることが多いです。

上の写真ですが、岩が夕陽に照らされていたので前景として配置しました。
雲は真っ赤に焼けていなかったので、空は極力映さないようにして、岩に目がいくような構図で撮影しました。
自分の足元を注意深く観察したからこそ撮れた写真だと思います。
朝か夕方に海辺で写真を撮るときにも朝日や夕陽、空に焦点を当てがちになりますが、よく当たるのは波打ち際になるので、その辺りを注意深く観察してみてください。

こちらの写真に関しても、空は最小限にして手前を思いっきり映しています。
一番光が当たる波打ち際にいる人がより強調された写真になりました。
立体感のある写真を撮る方法
風景写真を撮っていて、「目で見ているときには感動するのに写真としてみるとその感動が薄れる」という現象がよくあると思います。
その原因はたくさんありますが、その中に「立体感がない」という要素が含まれると私は考えております。
そのため、より立体感のある写真を撮ることが重要になってくるのですが、光を上手く扱えればそのような写真も撮ることができます。
立体感ある写真を撮るときに意識しているのは、光当たっている部分を見つけたら逆に光が当たっていない部分も見つけるということです。
朝か夕方に写真を狙う理由として、陰影がはっきり分かれているからということを前述しましたが、同じ被写体の中で陰影がはっきりわかるものを見つけてみましょう。

上の写真は朝方に撮った写真ですが、左側の高層マンションに注目してみると光が当たっている部分と影の部分がはっきり分かれていると思います。
同じ被写体なのに陰影がはっきり分かれている=より立体的に見えると考えられます。

こちらの写真に関しては、滝だけに注目してみると手前側は光がたくさん当たっており、それが奥にいくにつれて光の当たり具合が弱くなっていきます。
こういった表現をすることによって実際に目で見ていなくても被写体の広大さを伝えることができます。
やってはいけないこと
光を上手く扱うためのコツを説明させていただきましたが、逆にやってはいけないことを紹介します。
それは、白飛び、黒つぶれしてしまうということです。
他にもやってはいけないことは沢山ありますが、今回はここをピックアップします。
光をうまく撮れたらレタッチで光の色やコントラストを変えることでより印象的な写真に仕上がりますが、撮影の段階で白飛び黒つぶれしてしまうとどうしようもできません。
白飛びした時点でそれはもう”光”ではなくただの”白色”になります。
レタッチの段階で白飛びさせるのは表現の一つですが、撮影の段階で白飛びさせるのは避けるようにしましょう。
白飛び黒つぶれを避けるためにも以下のような方法を用いて工夫しましょう。
・ヒストグラムをみる
・ブラケット撮影をする
・NDフィルターを使用する
最後に

1.できる限り朝か夕方を狙う
2.光が当たっている箇所を探す
3.同じ被写体のなかで陰影があるものを写す
4.白飛び、黒つぶれは避ける
この4点を意識することで写真レベルは上がると思います。
是非挑戦してみてください。

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