素直なRAWデータが僕の写真を変えた。LUMIX S5の話。

こんにちは。Ryuji Siba(@siba_udon)と申します。Twitterで写真活動をしており、主にスナップ写真を撮っております。

「カメラを買うと写真が上手くなる?」このような話題をよく見かけませんか。

大多数の意見が「カメラマンが上手ければ、どんな機材使っても良い写真が撮れる。」のようなどちらかと言えば否定的な意見が多いです。僕も概ね同意です。

しかし写真に直接影響を及ぼさなくても、「カメラが変わることで撮影が楽しくなった。」など使う人に影響を与え、モチベーションが上がり、間接的に写真への影響もあると考えています。

LUMIX S5も僕に大きな影響を与えました。とても扱いやすいRAWが僕の写真のテイストを変え、モチベーションも大きく変化しました。

今回はLUMIXS5のRAWデータについてのお話をしていきます。

RAWデータの素直さにより、ナチュラル志向へ変化

LUMIXS5のRAWデータは再現度が高い

素直なRAWとは何だと思いますか?

それはLUMIX S5の見た景色をそのまま残してくれる再現度の高いRAWにあるように思います。JPGデータをそのまま使うのでは無く、RAWデータを現像するなら再現度なんて重要ではない、そう思われる方もいらっしゃると思います。僕もその1人でした。

なぜ、RAWの再現度の高さの重要性に気づいたのか、それは現像時にアウトプットしたい写真のイメージが明確になっている程、実際に仕上がる写真の満足度が大きくなっていることに気がつけたからです。

作品撮りなどはアウトプットを明確にした上で撮影に望む事が一般的かと思います。しかし、スナップ写真においてはアウトプットをイメージするよりも、まずは先に撮る。と考えています。

では、どのタイミングでアウトプットしたいイメージが明確になるか。それは感動を覚えてシャッターを切る瞬間です。

しかし、シャッターを切ってから現像を行うまでタイムラグがあります。このタイムラグが、感動を覚えてシャッターを切ったにも関わらず、その当時の感動を現像時には忘れてしまっている、という事がよくありました。

そのような状態で現像をしても何だか納得のいく仕上がりにならない。撮った時はすごく良いと思ったはずなのに何故かしっくりこない、そう感じる事も少なくないです。

そんな写真を何とかしようと試行錯誤した結果、強めにプリセットをあてるという事を覚えてしまい、いつしかそれが当たり前という状態になってしまいました。

現像ありきで写真を撮ってしまう弊害

撮影も現像ありきで撮るようになり、写真そのもののモチベーションが薄れていったように思います。景色に感動を覚えてシャッターを切るのではなく、とりあえず撮っておけば濃い目に作ったプリセットがいい感じに仕上げてくるだろう・・・

いつしかそのように思いながら撮影するようになり、そうなると写真への飽きが来ます。それを解消するため、新鮮さを機材に求めるようになり、目的もなく新しい機材を買っては数カ月後にはまた飽きる、ということの繰り返しです。

しかし、LUMIX S5のRAWは再現度の高さから撮影時の感動を思い出すことができます。その感動を思い出すことで、シャッター切る瞬間の写真に残したいと思ったイメージを明確にし、わずかな微調整でも納得のできる写真に仕上がります。

撮影は料理することに近い

僕は撮影の一連の流れを料理に置き換えて、撮影を「食材の調達」、現像を「調理」と考えています。

再現度の高いRAWは感動という鮮度を保つことができる。その味を活かすほんのひとつまみの塩があれば充分。そんなナチュラル志向のような事に気づくことになります。

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LUMIX S5によるモチベーションの変化

撮影時の感動を写真に残すことができれば、後で見返すことでその感動を思い出すことができる。自分の写真を見返すことが多くなり、もっとそういう写真を撮りたいと自然と写真へのモチベーションが高くなっていることを実感しています。

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LUMIX S5 作例

そんな考え方のもと、LUMIX S5の作例を見ていただきましょう。日常の些細な出来事で感動するポイントは人によってまちまちだと思います。

写真のみだと伝わりにくいと部分もあるので、その感動を言語化してみました。作例写真と合わせてご覧ください。

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少し強めに冷房が効いた車内。
窓から入った日差しがシートに当たり跳ね返った熱が心地よい暖かさでした。

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海に面したホームのある海芝浦駅。
電車から出るとすぐ潮の香りを感じる、都会では経験することがない体験でした。

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海を挟んで見えた工場。
工場と青空、人工物と自然の対比が面白く、手前を通るボートも良いアクセントになってました。

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バナナジュースのお店。
炎天下の中で見かけたこの景色は夏らしくもあり涼しさも感じました。

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路地裏とバイク
雑多な路地裏に似合わない可愛い色のバイクが面白いと思いました。

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やや曇り気味で淡い景色にオレンジの浮き輪(救命浮環)がよく目立ちます。

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程よい雲の量が空の表情を豊かにしてくれてるような気がします。

写真撮影・補足

再現度の高いRAWが撮れるLUMIX S5は見た景色の感動をそのまま写真に残せるというお話をさせて頂きました。

見た景色をそのまま再現するだけでなく、自分の表現したい色を出すための現像でもLUMIX S5のRAWは素晴らしい仕上がりになります。

強めにRAW現像しましたが破綻することなく、写真を触ると質感が感じ取れそうなほど残っております。

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おわりに

LUMIX S5が僕の写真に与えた影響についてお話をさせて頂きました。

まとめると以下の通りです。

①撮影時の感動は現像時に忘れることが多い。
②再現度の高いRAWだと、撮影時の感動を思い出せる。
③撮影時の感動がアウトプットのイメージが明確し、ほんの少しの調整で納得できる。

バリアングル、ボディ内手ブレ補正、操作性など、LUMIX S5の購入したきっかけは目に見えるスペックでした。しかし、しばらく使ってみないと分からない、目に見えづらい魅力もあります。

是非LUMIX S5を使用してみてください。RAWデータの素直さに驚くと思います。

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