物撮りのテーマの見つけ方とライティングの基礎知識。

初めまして、fratto<@fratto_pr>です。

私は物撮りを中心にSNSで発信しています

この記事では、どのように撮影テーマを見つけるかとライティングの基本について解説します。

撮影テーマの見つけ方

ブツ撮りをしたいけど、何を撮ったらいいかわからない、という声をよく聞きます。

何を撮ったらいいかわからない時は、なぜその被写体を選んだか、「撮りたい」モチベーションの正体がはっきりしていないという事がよくあります。

どのように撮影テーマを見つけたら良いか、ここでつまづいているのです。

普段、皆さんが写真をとられるときのことを思い出してください。

例えば可愛い女の子がいると、シャッター押したくなる瞬間がたくさんありますよね。

物を撮る時も考え方は一緒で「これ取りたいな」と思えるポイントを見つけると、撮影するモチベーションとなります。

まずは、自分の好きなものをよく観察して、その中から特に表現したいポイントをはっきりとさせてみましょう

被写体を観察する際の例として、私が好きな果物「桃」を撮ろうとした時の感動ポイントを上の図に表してみました。

このように、物体としての特徴【形・色・質感】や、その背景【ストーリーや連想されるイメージ】など様々な捉え方ができます。

この中から、撮ろうというポイントを1つに絞ります。すると、最初に言った「何を撮ったらいいかわからない」という状態から抜け出せます。

この部分をスルーして単に「物どりしよう」という気持ちだけで撮影を始めると、綺麗に並んでいる以外の情報の無い写真になってしまうことが多いです。

ライティングやスタイリングの練習として撮りたいだけでしたらそれでいいかもしれませんが、せっかく撮影するなら自分で撮りたいものを撮りたいように撮ったほうが楽しいですよ。

ライティング基礎知識

今回はストロボを使う前提で、初心者の方に向けて基本的なライティングについてお伝えします。

最初に押さえておくのは次の3点です。

・光の量

・光をどこからあてるか

・光の質

《光の量》

露出を調整するの要素として、絞り/シャッタースピード/ISO感度がありますが、ストロボがあると、その発光量でもコントロールすることができます。

《光をどこから当てるか》

光源が太陽の場合、光の方向を調整するためには、被写体に動いてもらう必要があります。

ストロボがあると、自分で光源を動かせるところが大きな違いとなります。

どこからあてるかによって、被写体の見え方が変わるので、先の章で見つけ出した、自分の伝えたいポイントを思い出しながら、どこから当てた光がふさわしいか考えましょう。

例えば

立体感がポイントとなる場合は横や斜め後ろから光を当てると立体感が伝えやすいです。

ドラマチックにしたいときは真後ろからの逆光などもよく使われます。

と言っても、伝えるイメージに絶対の決まりはありませんので、下からでも真上からでも、自分が思うイメージが叶う光を自分自身で探していくのが醍醐味です。

《光の質》

光の質は、まずは硬いか柔らかいかで、違いを理解しておきましょう。

硬い光は、夏の晴れた日の太陽をイメージしてください。

特徴として、被写体の影がパキッとし、コントラストが高くなります。

ストロボを直で被写体に当てると、この硬い光となります。

私は、元気のある力強いイメージにしたいときや、スタイリッシュで色あざやかな印象が欲しいときに使うことが多いです

柔らかい光は、梅雨のどんよりした日をイメージしてください。

太陽光が雲で遮られ、分散されて全体的な印象がぼんやりとしますよね。

コントラストが低く、柔らかい影が生まれます

ストロボ光を、トレーシングペーパーやソフトボックスなどの、アタッチメントを通すことで、柔らかくできます。

白い壁などに当てて、跳ね返った光を利用することも有効です(バウンス)。

影の方にレフ板を立てて、反射させた光で影の明るさを起こしたり、レフ板の大きさによって、影以外の広い範囲に光を回すなど、様々な調整が可能です。

光の質は、段階的に調整できるものなので、目的に応じて、色々工夫して自分が思い描くイメージに、近づけて行きましょう。

ここで、どんな光が適切か迷ってしまうのは、先の章で話した自分なりの被写体に対する撮りたいポイントが明確で無い場合が多いのです。そのため、わからなくなったら、撮影の目的に立ち返ってみましょう。

どういう光が自分が欲しいのか、柔らかい光なら、いま撮れてる絵は柔らかいのか硬いのか。

様々な目的に応じて、調整していくことでストロボの扱いや光について理解していけると思います。

ライティングを学ぶ上で、機材の扱いや仕組みの理解はもちろんです。

同時に、自分でその都度欲しい光を思い描けるようになると、楽しく撮影ができると思います。

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