9割の人が誤解している?!ファッションポートレートの本当の撮り方を分かりやすく解説してみた!

こんにちは、原田将典です。
ファッションの写真ってめちゃめちゃかっこいいし1度は撮ってみたいなーって思いますよね。でも撮ってみると普通のかっこいい系ポートレートになってしまう。その理由はファッションポートレート=雑誌みたいな色味でかっこいい系の撮影だと勘違いしているからなんです。

そこで今日はこの二つをお話していきます。
・ポートレートとファッションポートレートの違い
・ファッションポートレートの撮り方

ポートレートとファッションポートレートの違い

ポートレートの定義

厳密に言ってしまうとポートレートとは肖像画という意味になるので下記のような写真以外をポートレートとは呼ばなかったりします。

しかし今回は広義にとらえて、ポートレート=人をメインとして撮っている写真とします。こんな感じのとかも!

ファッションポートレートとは

ではファッションポートレートとは何なのか??
答えは「服を説明している写真」のことを言います。つまり人ではなく服がメインの写真です!!←超重要!服を買ってもらうために、その服はどんな服なのか?色は?大きさシルエットは?どんな時に着る服??等を説明し、より買いたくなるようにする為の写真です。その為ファッション雑誌の雰囲気をマネするだけではファッションポートレートとは呼べません。

「でも写真だけで説明するのって無理でしょ?」
「どうやったらいいの?」

と思うかもしれませんが、ちょっと意識を変えるだけで簡単に撮ることができます。それでは僕の写真をもとにファッションポートレートの撮り方を解説していきたいと思います。

ファッションポートレートの撮り方

僕的に重要だと思っているポイントは以下の3項目です。
・服の選定・分析
・ポージング
・撮り方

服の選定・分析

選定

選ぶ服に関してはモデルさんと相談になると思いますが、そもそも服の知識がなくて分からないって方のためにコーディネートやファッションの流行などを追うのに役立つサイトを紹介いたします。

・ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/


ファッションを中心にビューティー、アート、グルメ、音楽、映画など、ライフスタイルに関する情報更新してくれています。服だけじゃなくて話題性のあるものも多いので見るだけで流行を知ることができます。

・VOGUE JAPAN
https://www.vogue.co.jp/


コチラもファッションプレス同様に様々な情報を発信してくれています。個人的な感想ですがVOGUEのほうが海外の情報が多く少し日本人向けではない気もしてます。

・ピンタレスト
https://www.pinterest.jp/


ピンタレストは画像に特化したまとめアプリです。
コチラで「春服」とか探したい服で検索することで色々なコーディネートを見ることができます。またインプットで海外のハイブランドっぽい写真が見たい!!と思ったら英語で「fashion editorial」とかで検索すればたくさん出てくるので時間のない方にお勧めです。

分析

この時の撮影ではモデルさんと相談し黒服にしようと決まりました。決まった服がコチラ↓

モデル:紗南(@nonaicham_)

ここでやらなければいけないポイントは「服のどこが可愛いのか、モデルさんと話し合う」です。普段モデルさんを撮るときも、その子のどこが可愛いか常に探しながら撮っていませんか?それと同じでファッションポートレートの場合は服のどこが可愛いか探してあげるわけです。

今回の場合、二人で話してたのはこのような会話です。
こんな感じの話が出たので、そのポイントをいかに可愛く見せられるか考えて撮ることにしました。

・ワンピースのボタン三つ並んでるのが可愛い!!
・スカートのひらひらが可愛い!!
・ジャケットのオーバーサイズ感とシルエットが可愛い!!

ポージング

最初のところでファッションポートレートは「服を説明する写真」という話をしましたがポージングは説明するために大きな役割を果たします。すべてに意味があります。例をあげて説明します。

ここにこのくらいのサイズのポケットがあるんだよ

服を買うときにポケットがどこにあるかとかも大事だったりしませんか?笑
なのでポケットの説明のために手を突っ込んで貰いました。

歩いた時のシルエットがこの服ものすごくきれいなんです。

ハンガーにかかっているだけでは想像できない部分ですよね?そこを歩いている写真で説明します。こんな感じで服のかわいいポイントをより可愛く見せるように、買ってくれる人にどんな服か説明するポージングを考えていきます。
こう考えるとポージングの指示も迷わなくてすみます。

撮り方

ファッションポートレートは「伝える写真」になるため出来るだけ情報量は少なくして伝えることを絞ると上手くいきます。いくつか情報量を絞る手法をご紹介します。

単純にアップにする

女の子とるときも顔が可愛いなーと思ったらついアップで撮っちゃいますよねw
それと同じで腰の斜めのボタンが可愛いなーと思ったら「ほら!かわいいでしょ?!?!」って近づいちゃいましょう。

陰で見せたいものを際立たせる

ポートレートでも顔を際立たせるためにこんな風に影を使ったりしませんか??

これを服に応用してみると、、、


腰のところに目が行ってボタンをメインとして見せることができます。

最後に

どうでしょうか?ちょっといつものポートレートの考え方を変えるだけでファッションポートレートが撮れることが分かっていただけましたでしょうか。

ハイブランドになってくるとここに服のテーマなんかが加わってきていきなり難易度が上がったりしますがまずは「服を説明する」ここに着目してみてください。それではまた。

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