京都の風景を写真に収めるコツとおすすめスポットを紹介

はじめまして。京都を中心に写真を撮っているRiki(@riki_s7_)と申します。

SNSに色々な京都の写真を投稿しているので、撮影場所や撮影方法についての質問をたくさん頂きます。

そこで今回は、「京都で写真が撮りたいけど、どこで撮れば良い?」「どんな風に撮れば良く撮れるの?」という方に、私がオススメする撮影スポットと、そのスポットでオススメしたいポイントや撮影方法についてご紹介します。

ちなみに今回ご紹介する場所は、初めて京都を訪れる方でも1日のプランニングがしやすいよう、チョイスしてみました。

京都駅

京都駅中央口改札(烏丸口)

新幹線やバスなどを利用し、県外から京都へ来られる方は、まずこの「京都駅」へ降り立つことが多いでしょう。

「ようやく京都に着いたぞ!」と、すぐにでも目的の観光地へ足を運びたくなる気持ちも分かりますが、この京都駅での撮影も楽しんで頂きたいところ。

京都駅では以下の2点を意識して撮影するのがオススメです。

1.高低差を活かした撮影
2.光・影を活かした撮影

1.高低差を活かした撮影

京都駅はとても大きな駅なので、高い所から見下ろすようにシャッターを切ることで、臨場感のある景色を写すことができます。

2.光・影を活かした撮影

また、京都駅は建築へのこだわりも強い駅。陽が登っている間は、駅のあらゆる所に光が差し込んでいます。

この光と影を意識して写真を撮ることで、京都駅の建築美をより一層楽しむことができるでしょう。

伏見稲荷大社

千本鳥居

赤い鳥居が連なる「千本鳥居」で有名な、京都・伏見にある「伏見稲荷大社」。JR京都駅から最寄りのJR稲荷駅まではたったの5分という、とても好アクセスな場所です。

SNSでもよく見かけるこの場所は、国内外を問わずたくさんの観光客で賑わっています。

知らない人はいないと言っても過言ではないくらい、京都の観光地の中でも代表的な神社ですね。

ここでの撮影ポイントは以下の2点です。

1.上に登るほど人が少なくなる
2.溢れた光を意識した撮影

1.上に登るほど人が少なくなる

この写真の「千本鳥居」はぜひ撮影していただきたいところですが、日中は常に人でごった返しているため、落ち着いてスナップするのは少々難しいかもしれません。

ですが、「千本鳥居」を超え稲荷山を登り始めると、人が段々少なくなっていくのがこの伏見稲荷大社。

現地に足を運んだことがない方は、意外に思われるかもしれませんね。

2.溢れた光を意識した撮影

稲荷山に連なる鳥居は、「千本鳥居」よりも鳥居の間隔が広いので、鳥居と鳥居の間から、スポットライトのように光が溢れているのです。

この「人の少なさ」「溢れる光(陰影)」を活かすことで、他の人とは一味違った伏見稲荷大社を切り取ることができます。

河原町エリア

鴨川

【京都駅→伏見稲荷大社】と堪能したら、少し休憩するのも良いでしょう。

そこで、次にご紹介したいのが「河原町エリア」。京阪電車を利用すれば、伏見稲荷駅から祇園四条駅まで、たったの8分でアクセスすることができます。

河原町周辺は、飲食店やカフェなどが集まる京都の中心地でもあるので、一休みするにはもってこいの場所です。

河原町エリアの撮影スポットとしては「先斗町」「鴨川」の2つがオススメです。

先斗町

先斗町は、京都の飲食店が軒を連ねる風情溢れる路地です。

夜は人通りが増えるため、撮影をするのはやや難しい場所ですが、日中は比較的人通りが少なく、落ち着いてスナップすることができます。

この場所では、歩く人を入れたり、太陽の光を捉えることを意識してみましょう。路地が狭い分、影ができて辺りが暗くなりがちなので、これらを少し意識するだけで、奥行きのある写真が撮影できます。

鴨川

ちなみに、夏は鴨川沿いに「納涼床」が連なっているので、季節感のある京都の写真を撮ることができます。夏に立ち寄られた際は、ぜひその景色を堪能してください。

建仁寺

建仁寺内にある「潮音庭」

河原町エリア(祇園四条駅)から東方面へ歩いて10分程度の場所に、京都最古の禅寺といわれる「建仁寺」があります。

祇園の中心地とは思えないほどの趣と広大な敷地を持つお寺で、「風神雷神図屏風」をはじめ「双龍図」「潮音庭」など、非常に見所の多い観光名所です。

風神雷神図屏風
双龍図

見所が多く、たくさん撮影されている場所だからこそ、他の人とは少し違った視点で写真を撮りたいですよね。

おすすめの撮影方法

そこで、私がオススメしたい撮影方法は、次の2点です。

1.人を入れた撮影
2.ボケを活かした撮影

私の場合、建仁寺のような風情あるお寺では、風景だけでなく、あえて人を入れて撮影する事が多いです。

人をフレームの中に入れるだけで、物語のワンシーンのように切り取ることができます。

また、「潮音庭」は四方に木や葉が伸びているので、これらを利用して“ボケ”を作りながら撮影するのもオススメです。

東山エリア

法観寺(八坂の塔)

「建仁寺」からさらに東へ10分程度歩くと、「東山エリア」へ到着します。

「法観寺」「清水寺」「二年坂」などが集まっている場所なので、「京都といえばここ!」と言っても過言ではないくらい代表的な観光スポットになっています。

この場所でオススメしたい撮影方法は大きく3つあります。

1.高低差を活用した撮影
2.高低差+夕陽を活かした撮影
3.街灯を活かした撮影

1.高低差を活用した撮影

まず「坂を活用した撮影」です。このエリアはその名の通り「東側に山がある」という立地になっています。

つまり、山へ向かうように歩くと、上から見下ろすような角度になるため、高低差を活かした撮影をすることができるのです。

町中にある階段や、高さのある所を意識して探してみましょう。

2.高低差+夕陽を活かした撮影

2つ目は「高低差+夕陽を活かした撮影」。晴れの日限定の撮影方法ではありますが、陽が沈む西側にレンズを向け、逆光気味に撮るのもオススメです。

そして、1つ目に紹介した「高低差」を意識することで、より臨場感のある風景を切り取ることができます。

3.街灯を活かした撮影

3つ目は「街灯を活かした撮影」。こちらは19時前後の町が暗くなる時間帯、また、雨の日に効果的な撮影方法です。

京都には、暖色に光る街灯がたくさんあるのですが、特にこの東山エリア周辺の街灯はそのほとんどが暖色なのです。

特に「ブルーアワー」と呼ばれる19時前後の時間帯は、青色に染まる京都の町と、オレンジ色の街灯が素敵な景色を生み出してくれます。

また雨の日は、比較的早い時間帯(昼間から点いていることもあります)から、街灯が点きます。

雨の日は彩度の低いのっぺりとした風景になりがちですが、オレンジ色の街灯を写真の中に入れるだけで、アクセントの効いた雰囲気のある風景に仕上がります。

また、雨の日は濡れた石畳がとても綺麗なので、京都らしい風情のある町並みを楽しむことができます。

いかがでしたでしょうか?

京都にはまだまだたくさんの撮影スポットがありますが、今回は1日をコーディネートするようなイメージで、撮影方法と共にご紹介しました。

この記事でご紹介した撮影方法は、京都以外の場所でも活用できるものばかりです。是非ともご自身の撮影スタイルに取り入れていただきながら、写真を楽しんでいきましょう!

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