スナップに最適な「壁」を可愛く撮る方法

はじめまして。アスパラ(@aspr_802)と申します。

私は普段壁の写真をよく撮っていて、#壁を撮る人 というハッシュタグを用いてTwitterに写真を投稿しています。

ここ最近、「どうしたら可愛い壁と出会えるの?」「壁をどのように撮れば良いかわからない。」という声をよく頂きます。

今回は以下の事に重点を置いて壁の撮り方をご紹介していこうと思います。

  • どのように壁を撮っているのか
  • どのように現像を行っているのか

どのように壁を撮っているのか

目線を上げる

まずは、こちらの2枚の写真をご覧ください。1枚目は目線の高さ、2枚目は目線より遥か上の壁を撮っています。

全く同じ建物を撮っているのですが、2枚目の方が面白い写真になっている事が分かると思います。

皆さんは知らない土地を歩く時、迷子になった時、無意識に目線を上げて目印になるものを探しませんか?

建物の上の方には印象に残るデザインが無数に存在しています。

目線をたった数ミリ、数センチ変えるだけで全く違った被写体を見つける事ができます。私自身、何か面白いものが撮りたいと思ったら、まずは上を見るようにしています。

凹凸を利用する

壁には、窓やベランダなど様々な凹凸があります。これらを画角に入れる事で、一味違う写真を撮る事ができます

例えば、これはくり抜かれた窓から柔らかい光が差し込んでいる様子と、階段の湾曲を撮ったものです。

窓の凹と階段の凸を画角に入れる。そして、斜光と階段の角度が交差するような構図にしています。

これはベランダの出っ張りが影になり、きれいな三角形を浮かび上がらせています。たまたま壁と空の色が同じだった為、より三角形が目立つ仕組みになっています。

正面から捉えるだけではなく、いろんな角度から壁を観察して、面白い凹凸を見つけてみてください

光と影を探す

晴れた日に写真を撮る時は、壁に映った影を探すことが多いです。

この写真を撮った日は雲一つない晴天でした。

その為、電柱の影が手前の壁にくっきりと浮かび上がっています。

この写真を撮った日は、良い感じに陽の光が出ていて、トタンの模様が車にうっすら反射していました。

時間帯や天候が違うだけで影の形が変わってくるので、いつもの散歩道も歩く度に、必ず新たな発見があります

どのように現像を行っているのか

情報量を最小限にする

ここからは現像の話になります。

写真を撮る時に最小限の被写体しか入れない、いわゆる「ミニマル写真」。

私はミニマルと壁の相性は抜群だと考えています。これは完全に好みになりますが、「殺風景だな。」と感じるくらい情報量が少ない方が個人的に好きです。

現像の段階で、不要な要素を思い切ってトリミングする事も多いです。

何を観てほしいのかはっきりさせる事で、受け取る側も見やすく、印象にも残りやすくなります。

また、色の情報量もあまり多くなりすぎないようにしています。

私が撮る写真のほとんどは、目立つ色が多くても2~3色になるように構成されています。

白色がきれいに見えるように

「壁を可愛くみせたい」と思った時は、「いかに白色をきれいに見せるか」という部分に力を入れるようにしています。

古い建物は変色していたり、苔が生えていたりしていますよね。また、ホワイトバランスの影響で全体的に黄色っぽく、または青っぽくなる事も。

これらはLightroomのカラーパレットや明暗別色補正を使い、調整を行っています。

こちらの2枚の写真をご覧ください。

私のイメージでは1枚目の写真を透き通った白色にしたかったので、まずはカラーパレットのイエローの彩度をマイナス100にしました。

次に明暗別色補正のハイライトの色相を193、彩度を8にして全体的に水色っぽくにします。

さらに、シャドウの色相を152、彩度を3にして、カーテンの影になっている部分とすりガラスの部分がターコイズグリーンっぽくなるようにしました。

水平・垂直になっているか

本来であれば、水平・垂直になっているはずの壁も、撮影時のカメラの角度やレンズの特性上歪んでしまう事があります

そんな時はLightroomの変形パネルを使って歪みの補正をしています。

真っすぐな写真は見ていて気持ちがいいですよね。

スッキリした平面的な写真にさせたい時はこの機能を使って、細かい部分も可能な限り真っすぐになるようにしています。

最後に

ここまで色々とお話してきましたが、最終的には楽しむことが一番だと思っています。

私自身、なんてことない壁を可愛く撮っているというより、可愛い壁があったから撮ってみた。という方がしっくりきます。

撮影の段階からワクワクしていますし、現像も楽しみながら行っています。

皆さんも、ふとした瞬間に「あの壁可愛いな」と思ったら、その感情のままにシャッターを切ってみてください。

そして、是非 #壁を撮る人 のタグを使ってTwitterに写真を投稿してみてください。可愛い壁を沢山見る事ができて、私が喜びます。

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