写真から動画を始めたい方へ

こんにちは、TAKBON(@_TAKBON)です。

最近、写真をやっている方が動画にもチャレンジしてみたい!という話をよく耳にします。動画撮影をはじめるにあたって、写真とどんな違いがあるのかを簡単に説明していきたいと思います。

映像をはじめてみたいんだよなぁと考えている方はぜひ読んでみてください。

今回のテーマ【写真との違い】

一枚の画で完結させるのが写真、変化を見せるのが動画

写真は一瞬だけを切り取って、1枚だけ見た場合でもインパクトやストーリーを感じる作品に仕上げることが重要です。

動画は1枚ですべてを表現する必要はありません。

動画は「変化」をどう見せていくかが大切なので、例えばヨリとヒキの画を組み合わせてテンポを作ったり、途中から人物がフレームインしてきたり、見せたいものに徐々にピントを合わせたり、カメラワークを使う事によって人物の感情なども表現することができます。

その他にも、音効果(BGMやサウンドエフェクトなど)も表現の1つとして捉えます。

以前「動画って組み写真みたいですね」と言われたことがあって、なるほど!と思いました。組み写真もストーリー・演出(見せ方)を考えますよね?それと同じです。

動画は編集作業もセットで必要なことが多いので、「多少なりともカットの繋がりを意識する必要がある」のかなと思います。

シャッタースピードを固定する必要がある

フレームレートという言葉をご存知でしょうか?

そもそも動画は写真の連続(高速パラパラ漫画をイメージ)によって、「動いているように見える」もののことを指します。

よく目にするFPSという単位はこのフレームレートのこと。例えば30fps(Frames per second)なら「1秒間に写真が30枚連続している」という意味です。

作例 (動画から切り出した静止画です)

  • 上:シャッタースピードが適正(1/48) 被写体が自然にブレている
  • 下:シャッタースピードが速すぎる(1/2000) 動画にするとカクカク不自然に見える

シャッタースピードの速さを適正に固定することによって、動いているもののブレを「人間の目でみたときと近い状態にしてあげる」ことで自然な映像が出来上がります。シャッタースピードは一般的にフレームレートの倍になるように設定するのが適正と言われています。

  • 24fpsで撮影 → シャッタースピードは1/48
  • 30fpsで撮影 → シャッタースピードは1/60

写真を撮るときは「動いてるものをブラさないようにシャッタースピードを上げよう」と思うことが多いと思いますが、「動画のときは動いているものがある程度ブレていた方が自然」になります。

動画撮影ではNDフィルターが必須

NDフィルターとは、光量を減らすためにレンズに装着するフィルターになります。レンズにとっての「サングラス」みたいなものです。

シャッタースピードで露出をほとんど調整出来ない動画では、カメラに入ってくる光量をフィルターで減らす必要があります。

動画の撮影は基本マニュアルフォーカス

写真ではオートフォーカスを使っている人が多いと思いますが、動画ではマニュアルフォーカスを使う事が多いです。

オートフォーカスで撮影する場合ももちろんありますが、意図する撮影方法がオートフォーカスでは実現できなかったりすることもあります。

カメラ動かして構図を決めながらマニュアルフォーカスを操作するので、慣れるまでかなり難しいと思いますが、普段から少しづつ使って感覚を掴むことをオススメします。

色温度を固定する

写真ではホワイトバランスをオートで撮影することが多いですが、動画の場合はオートで撮影すると、写っているものによって画面全体の色が急に変わったり、戻ったりといったことが起こりがち。

それを避けるために環境ごとにホワイトバランスを固定する必要があります。

一般的には、紙などの白い被写体を用意して、カスタムホワイトバランスの設定(※カメラによって設定方法が違います)を行います。

撮影現場で白い紙などを用意、撮影してホワイトバランス設定する

「室内から別の室内へ」「室内から外へ」など撮影環境が変わったら、その都度設定するようにしてください。

【さいごに】

写真をやっている方は、動画をはじめてもすぐに上達する方が多いです。

撮る構図がよかったり、色の感覚が出来あがっていたり、画を見る力が既についているので。写真と動画は共通する部分もたくさんあります。動画を撮るうえで写真を勉強することはとても大事だと思うので、僕自身も写真を続けていきたいと思っています。

次回は、もう少し踏み込んだ記事・作例なども書いていくので、よかったらお付き合いください。

ではこのへんで、TAKBONでした。

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