初心者必見、失敗しないカメラの選び方とおすすめカメラ3選
こんにちは。Webメディア「DopeZine」、写真コミュニティ「DopeZineLab」を運営している万城目瞬<0q_xney>です。
「カメラって何を買えばいいですか?」
日常的にこのようなDMが私のTwitterには届きます。
正直言ってカメラはボディとレンズ含めてもしっかりしたものを揃えると20万円くらいするので、本気で写真を頑張っていこうと、一念発起してもなかなか決めづらいですよね。
この記事ではそんな人のために選びやすいにロードマップ形式でお伝えします。
こんな人におすすめです。
選ぶための質問
よくあるのが何も考えずにカメラって何がいいですか?って聞く人が多いと思います。一言でカメラと言っても多種多様なものであるので用途によってレンズやボディも変わります。
さらに見た目や重量などもしっかり写真を撮るためには自分に合ったものを手に入れる必要があるのです。
誰かに質問するときも以下の情報は自分で考えた後に聞くとアドバイスもスムーズにうけることが出来ます。
私がカメラの質問を受けたときのテンプレートが以下のような形です。
- カメラは初めて?
- 予算はどれくらい?
- 主に何を撮りたい?
- カメラに譲れないものは?
カメラは初めて
カメラを使用するのが初めてかどうかでおすすめするカメラも変わってくると思います。
基本的にこのような質問をする人はカメラ自体が初めて、またはフィルムは使ってたがデジタルは初めてみたいな人が多いです。
あとはエントリー機を使っている人とかですね。カメラ自体が初めてなのか、ある程度知識を持っているかを判断します。
予算はどれくらい?
最も大事だと言えるのが予算です。予算はきちんと伝えましょう。
カメラを買ったことがない人だと5万円や10万円ほどの予算感で伝えてくることが多いのですが、カメラ玄人の皆さんならお察しの通り、まともな機材を使用したいならボディとレンズ合わせて20万円から30万円ほどは欲しいかなと考えています。
ただし10万円ほどでも揃えられないこともないですが、ある程度我慢しないとならないことになります。
カメラは最初に良いものを買っておいたほうが良いと考えていて、安くて性能が中途半端な機材を買っても、あとからやっぱりフルサイズが良いとか、もっとカッコいいカメラが良いとか不満がでてきます。
結局エントリー機を手放して、中級機や上級機を買うことになるので、最終的なコストを考えると初期コストを予算がかかっても納得できるカメラを買うことをおすすめします。
カメラは買値と売値で差があんまり出ないため、もし自分に合わないなって思って売却しても美品であれば、3分の2以上の額で買取してもらえるのでリスクがあまりないと言えます。
主に何を撮りたい?
主に何を撮りたいかも重要です。風景なのかスナップなのかポートレートなのかによってボディ選び、レンズ選びも変わってきます。
特に風景だと描写力命なので高級なレンズが必要になります。
スナップに関してもできるだけ軽いボディやレンズのほうが日常的に持ち歩きやすい等々、メインで撮りたい被写体でカメラが変わります。
カメラ初心者が扱うにはAPS-Cかフルサイズになると思うのですが風景なら広角が必要になると思うのでフルサイズになるとかがよくある例ですね。
カメラに譲れないことは?
モノを買うときに譲れないものはありますよね。カメラの場合、見た目や性能、重さなどが特徴として挙げられます。
見た目を例に上げると一昔前のカメラだとゴツい一眼レフばかりだったわけですが、現在だとミラーレス一眼の登場で特にFujiFilmやSony、Sigma、Leicaなどから多様な見た目のカメラが登場しました。
各メーカーによっておしゃれなものから変わり種まであるので見た目も妥協できないところになっています。
性能面であれば、私の場合オールドレンズがきちんと使えることを絶対条件にしているので、APS-CセンサーであるFujiFilmは選択肢から抜けます。なぜならオールドレンズはフルサイズセンサーでないと画角がトリミングされてしまうためです。
フルサイズでかつミラーレスのSonyやSigmaといったメーカーのカメラを選ぶことになります。このようにカメラを選ぶ上で妥協できないことが多くあるので自分にとってこれは妥協できないということを考えましょう。
多くの場合は写真始めたい、カメラを始めたいという動機の中から優先順位をつけてみると見つかりやすいです。
おすすめのカメラ
前述の質問で自分に必要なカメラが分かって来たと思います。私の方でおすすめのカメラをいくつかの例として紹介します。
大体20万円台くらいで考えてみます。どのカメラも写真も動画も撮影できるカメラなので写真に慣れて動画もやりたいなといったときでも気軽に試すことが出来ます。
オールマイティに活躍できるカメラ
ボディ:「Sony α7Ⅲ」
レンズ:「タムロン28-75mm F2.8」
理由
Sonyのフルサイズミラーレス一眼にタムロンの標準ズームレンズです。このセットは私も現在使っているセットの一つです。この組み合わせであれば風景もスナップもポートレートも標準域での撮影ならば問題なくこなすことができます。
フルサイズセンサーを最初に選んでおくことでのメリットもあって、APS-Cのカメラを買ったときに永遠とフルサイズへの幻想が消えない場合が多い。私は実際にそうでした。フルサイズに憧れている場合はフルサイズを買っておくことをおすすめします。
なによりも、α7Ⅲであれば後々オールドレンズを使うと言う選択肢も出来ます。オールドレンズは多くの場合フルサイズ(35mmフィルム)で使うことが想定されて作られているので、オールドレンズの場合はフルサイズ1択だと考えています。
オールマイティに様々なシチュエーションに対応したい、自分が何を撮りたいか決まっていない場合はおすすめしたいカメラです。
作例
見た目と重さ、現像重視のカメラ
ボディ:「FUJIFILM X-T3」
レンズ:「FUJIFILM XF35mmF1.4 R」
理由
見た目にこだわりたいならFujiFilmのカメラ一択ですね。
おすすめするのはX-T3ですが、FujiFilmのカメラでは他には「X-Pro3」などもあります。ここの見た目は自分の好みに左右されるのでお好きなものを選んでいただけると良いと思います。
FujiFilmにはフルサイズセンサーのカメラが存在しないため、初心者におすすめのカメラはAPS-Cセンサーになります。中版もありますが初心者には価格的にも重さ的にもおすすめは出来ません。
そのためレンズも35mmが標準画角のレンズになるため「XF35mmF1.4 R」をおすすめします。
F値も1.4と明るいため多くのシチュエーションに対応できます。この組み合わせの場合、それなりに軽いのも特徴ですね。
FujiFilmでは「フィルムシュミレーション」というフィルムっぽい色味や雰囲気が出せる機能があるので、現像もほぼしなくても良い色が出るという特徴もあります。
とにかく見た目がよいカメラ、軽さやいい感じの雰囲気を求めたいならFujiFilmのカメラはおすすめします。
作例
動画も写真も一級品を求めたいカメラ
ボディ:「SIGMA fp」
レンズ:「SIGMA 45mm F2.8 DG DN」
理由
最近流行りだしている「SIGMA fp」を紹介していきます。私のメイン機材でもあります。元々はDNG動画(生の動画データ)を撮影するために購入したのですが、写真撮影するにも使用しています。
写真撮影の際でも他のミラーレス一眼と同様にカメラとしての性能は高いです。
重量としても本体422gにレンズ215gと合わせて637gと驚異的な軽さになっています。毎日のかばんにとりあえず入れて日常スナップをすることが可能です。
動画性能に関してもというか、元々動画撮影用のカメラであるので他のメーカーの圧縮された動画と比較しても、DNG動画(生の動画データ)で撮影することができるため、比較にならないほど綺麗な映像を撮ることが出来ます。
デメリットしては、DNG動画なので容量を圧迫することが多いのでデータの保管場所については別途考える必要があります。
SIGMA fp特有の機能として「トーンコントロール・カラーモード」というものも搭載されています。
FujiFilmのフィルムシュミレーションに近い機能だと思ってもらっても良いかもしれません。色々なカラーモードで動画や写真を撮影することが出来ます。
一級品の動画、写真を残したいならSIGMA fpは十分考慮に値するカメラです。
作例
最後にまとめ
これからカメラを始めたいよって人の参考になれば幸いです。人に質問する前に「選ぶための質問」を見て自分なりにカメラに求めるものをまとめることをおすすめします。
その上でどれを選ぶべきか分からない場合は写真をやっている友人などに自分がこう考えているということをきちんと伝えた上で「カメラって何を買えばいいですか?」っていうことを伝えてみてください。
ただ質問した場合とは違って本気度がきちんと伝わり、親切にアドバイスしてくれると思います。
相談できる人がいない場合は、私たちが運営している写真コミュニティ「DopeZineLab」のメンバーになれば、様々な知識や経験を持ったフォトグラファーたちが相談に乗ってくれます。迷った場合は参加してみると良いでしょう。
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